水かけ菜
特産品「水かけ菜」の栽培は天候によって左右されますが、例年ですと1月中旬から3月にかけて収穫され、1月下旬から3月中旬に「水かけ菜漬」として発送作業が行われます。
水かけ菜の由来
明治19年春、旧北郷村阿多野(現在の静岡県小山町阿多野地区)の戸長であった喜多長平さんが越後を旅した際、厳寒期にも関わらず、 湧水を利用し青々として育つ菜が栽培されているのを見つけ、 その種子を譲り受け栽培したのが始まりとされています。
水かけ菜漬
水かけ菜は御殿場市や小山町、富士宮市白糸地区で富士山や周辺の山の湧水を利用し、冬季に水田の裏作として栽培されます。 10月上旬に種まきし、霜が本格的に降りる12月上旬から水をかけ始めます。 年間を通して13~14℃ある湧水が外気から水かけ菜を守りながら育みます。新鮮な水が留まることなく流れ続けなければ良品は出来ません。 1月中旬摘み取りが始まり、3月にかけて作業が続きます。 水かけ菜は別名「とう菜」とも呼ばれ、とう立した茎を1本1本 摘み取りします。厳しい寒さの中での収穫作業や塩揉み作業は 農家にとって非常に大変な作業であり、また、「とう」の伸び始めた時期に大雪や低温に遭うと収穫量が大きく下がるなど、水かけ菜の生産には多大な労力とリスクが伴っています。 | 
気温が低くなったら水を入れる。 気温より水温が高いため凍結を防ぐ。
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水かけ菜の種まきから収穫まで
 5.成長過程 |  6.水入れ |
|  7.パスライト掛け成長促進 |  8.収穫 |
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水かけ菜漬
一部はおひたしや醤油炒めで食しますが、大半は漬物に加工され食卓に並びます。シャキシャキとした独特の食感と味は、早春の御殿場小山の味覚として地域はもちろん、 県内外からも問い合わせや注文が非常に多いです。水かけ菜漬はファーマーズ御殿場やネットショッピングサイト「JAタウン」等で販売しています。

水かけ菜生産組合の「水かけ菜漬」が しずおか食セレクションに御殿場小山水かけ菜生産組合が販売する「水かけ菜漬」は、「しずおか食セレクション」として認定されています。
しずおか食セレクションは、県内の農林水産物の中から全国や海外に誇る価値や特長等を備えた商品を、県独自の認定基準に基づいて認定したものです。
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水かけ菜を使った簡単レシピ

| チャーハン塩気の強いあっさりとした風味はチャーハンの具材によく合います。水かけ菜漬そのものにかなりの味がありますのでチャーシューなど肉類がなくてもおいしくいただけます。
レシピ(4人分)水かけ菜漬 | 150g | 卵 | 2~4個 | ごはん | 茶碗4杯分 | 塩コショウ | 少々 | サラダ油 (またはごま油) | 適量 | 醤油 | 少々 |
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- フライパンに油を熱し、卵、汁気をとり刻んだ水かけ菜漬、ごはんの順に投入し、混ぜ合わせる。
- 火を止め塩コショウ・醤油を入れ余熱で混ぜ合わせる。
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| ぺペロンチーノオリーブオイルとニンニクをきかせたペペロンチーノは、春先にいただくパスタにぴったりで、簡単に、しかも短時間で調理できます。
レシピ(4人分)水かけ菜漬
| 100g | パスタ | 400g | 厚切りベーコン
| 100g
| ニンニク
| 4かけ
| オリーブオイル
| 大さじ6~8
| 鷹の爪、塩、しょうゆ
| 適量
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- 適量の塩(分量外)を入れたたっぷりのお湯でパスタをゆでる。
- 水かけ菜漬は軽く水洗いし、2cmの長さに切る。ベーコンは短冊切り、ニンニクは薄切り、鷹の爪は種を取って輪切りにする。
- フラインパンにオリーブオイル、ニンニクを入れ、ニンニクにうっすら色が付いたらベーコンと水かけ菜漬を入れる。
- ベーコンに火が通ったら鷹の爪を入れ、香りが立ってきたらパスタのゆで汁をお玉2杯分ぐらい加え、なじませる。
- パスタを入れて全体にからめる。
- 塩分が足りないと感じたら、塩やしょうゆで味を調える。
POINT:水かけ菜漬やベーコンに塩味があるので、味を調える前に必ず味見をしてください。桜えびを入れると見た目もきれいでおいしいです。 |