三島馬鈴薯
「地理的表示(GI)保護制度」とは
地域の伝統に育まれ、生産地の気候・風土・土壌などにより生み出された品質をもつ産品の名称(地理的表示)を知的財産として保護する制度です。
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三島馬鈴薯とは
特徴 | 「三島馬鈴薯」は、濃厚でコクのある味に、「しっとり」と「ほくほく」の食感を併せ持つメークイン。7~8月にかけての1ヶ月間のみ、日本一厳しいといわれる品質管理・選果を経て出荷されます。風乾貯蔵により熟成させるため、保存性も優れた世界に誇れる極上の逸品です。 |
歴史と伝統 | 昭和30年頃から箱根西麓地域(静岡県三島市、田方郡函南町)では、馬鈴薯の生産が始まりました。そして、昭和45年頃、新たに導入された品種「メークイン」と箱根西麓の土とが運命的な出会いをし、生産者も驚くほど綺麗で美しいメークインができました。 |
風、水、土 | 箱根連山の西、標高50m以上の南向き斜面に広がる畑は、日当たりと水はけが良く、風通しも良好。関東ローム層と呼ばれる肥沃な火山灰土壌である土は、保水性と保肥性に優れています。澄んだ空気の下、日差しをたっぷり浴びて育つ野菜たちは、ストレスが無く味も品質も一級品。箱根西麓地域は、良い土の条件を全て満たした最高の環境です。 |
収穫と手間ひま | 収穫は、肌を傷つけないように、人の目と手を頼りに大切に行います。「天日干し」で乾かした後は、ホウキやハタキで丁寧に土を落とします。収穫後、すぐに出荷するのではなく、風通しの良い冷暗所で1~2週間程度「風乾」を行い、熟成させます。「天日干し」「風乾」により甘みが増し、長期間の保存も可能になります。 |
保存方法 | 表面が乾いていない状態で貯蔵すると、表面に汗をかき呼吸ができなくなるため、痛みや腐敗、病気の原因になりますが、「三島馬鈴薯」はしっかりと風乾を行っているため、保存性が高く品質が保たれます。風通しの良い冷暗所で保存し、芽が出たら、その都度取り除くとより長持ちします。 |
食べ方 | カレーや肉じゃがなどの煮物料理はもちろん、ビシソワーズなど、素材の味を生かした料理に最適です。また、ホクホク感も兼ね備えているため、コロッケなどの揚げ物としても、その真価を発揮します。 |
箱根西麓地域とは
三島市と箱根町の境、箱根山の西側に広がる、県下最大の火山灰土壌を利用した傾斜地畑です。明治中期、東海道線の鉄道開通により、箱根峠越えをする人馬の往来が減少、従来の職を続けられなくなったことから畑の開墾が進みました。それと並行して畑作振興も進められ、耕土が深く、イモ類や根菜類の栽培に最適であったことから野菜の産地として発展していきました。 三島馬鈴薯の他、三島甘藷、三島大根、三島人参など、この地域で採れる高品質な野菜を「箱根西麓三島野菜」と銘打ち、ブランド化を進めています。
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生産の流れ
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三島馬鈴薯と三島市
三島市では、毎年7月1日を「三島馬鈴薯の日」として定め、学校給食への三島馬鈴薯の無償提供や解禁イベント等を行っています。 |
2008年より「三島馬鈴薯」を原料とする「みしまコロッケ」がスタート。子どもから大人まで、みんなに愛されるご当地名物です。 |
2009年、5kgの贈答用化粧箱が「2009グッドデザインしずおか大賞(静岡県)」を受賞。販売数量は年々増加しています。 |
2010年、「三島ブランド(三島商工会議所)」に認定。 |
2011年、「地域団体商標」を登録。 |
2011年、「しずおか食セレクション(静岡県)」に認定。 |
2016年、GI登録。 |
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